ビーシュリンプLIFE

ビーシュリンプLIFEは愛らしい淡水エビたちの世界を解説しているサイトです。

ビーシュリンプは小さな水槽でも育てることのできる可愛い淡水エビです。ビーシュリンプと楽しく暮らすためのポイントをご紹介します。

ビーシュリンプについて

ビーシュリンプは2センチほどの愛らしい淡水エビです。ビーシュリンプはとても安価で入手しやすいため、手軽に飼育を始めることができます。けれど、ビーシュリンプは謎と神秘のベールに包まれた不思議な淡水エビでもあります。

ビーシュリンプの正体

ビーシュリンプのひとつめのミステリーは、その正体です。生き物は発見されたときに新種として学名が登録されます。ですが、ビーシュリンプには学名がありません。

仮に「Neocaridina sp(ネオカリディナ属の一種という意味)」と呼ばれていますが、ビーシュリンプは学術的な記載がされていないため、学名はないままです。

ビーシュリンプの生息地

ビーシュリンプのもっとも大きなミステリーが生息地です。これだけ広まっていながらも、ビーシュリンプがいったいどこから来たのか、はっきりとはわかっていません。

ビーシュリンプは中国を中心に生息していたと言われています。「していた」というのは、かつての生息地はすでに失われ、そこに暮らしていた野生のビーシュリンプは絶滅したとされているためです。

新種として記載するには様々な条件がありますが、ビーシュリンプはすでに野生では絶滅しているため、原種と断定できる標本がないことも大きな要因となっているようです。

ビーシュリンプの種類

原種とされるビーシュリンプには2タイプが知られています。香港原産とされる香港ビーシュリンプと、台湾原産とされる台湾ビーシュリンプです。いずれもすでに野生のビーシュリンプは絶滅しているということです。

香港ビーシュリンプ

白い体に濃い琥珀色の縞が美しいビーシュリンプです。香港原産とされ、元祖ビーシュリンプや原種ビーシュリンプとも呼ばれます。

台湾ビーシュリンプ

白い体に黒くハッキリした縞の入るビーシュリンプです。台湾原産とされ、ニュービーシュリンプや中国ビーシュリンプとも呼ばれます。

レッドビーシュリンプ

白い体に赤い縞の入る大人気のビーシュリンプです。香港ビーシュリンプの改良品種で、美しい個体は高額で取引されています。クリスタルレッドシュリンプ(CRS)とも呼ばれます。

ビーシュリンプの弱点

ビーシュリンプの飼育を始める前に、前提として知っておかなくてはならないことがあります。

ビーシュリンプは暑さに弱い

ビーシュリンプは高温に極めて弱い生き物です。そのため、飼育するには夏の暑さをどう乗り切るかということが最大のポイントです。

ビーシュリンプは農薬に弱い

ビーシュリンプは薬品類にも極めて弱いため、特に水草を水槽に入れるならば、その水草がビーシュリンプにとって安全かどうかを十分に確認しておく必要があります。

観賞魚用に販売されている水草の多くは海外の農場で農薬をかけて栽培されています。この農薬は洗い流せば魚には、ほとんど無害になりますが、ビーシュリンプにとってはわずかな残留農薬でも致命的となります。

このため、ビーシュリンプの水槽に入れる水草は必ず無農薬で栽培された水草を探さなくてはなりません。

ですから水草の購入はビーシュリンプの専門店か、ビーシュリンプの水槽に入れても大丈夫なことを表記してある水草だけを選ぶ必要があります。

ビーシュリンプの飼育用品

ビーシュリンプの飼育に必要な飼育用品はそれほど多くありません。小さな水槽でも楽しめますので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか!

ビーシュリンプの飼育用品をひとつずつ揃えるのが面倒という方には、ビーシュリンプもついてくるビーシュリンプ飼育セットがおすすめです。

ビーシュリンプの水槽

ビーシュリンプの体長はわずか2センチほどしかありません。大きな個体でもせいぜい3センチです。このためビーシュリンプの飼育には小さな水槽が向いています。

たとえ30センチの水槽でもビーシュリンプには広すぎて、鑑賞どころか、どこにいるのかを探すことから始めなくてはならなくなってしまいますので、数匹だけを飼育するのであれば5リットル以下の水槽が良いでしょう。

ただし、繁殖が目的であったり、最初から数十匹のビーシュリンプを入れるつもりであれば、大きめの水槽が適しています。

ビーシュリンプの濾過器

ビーシュリンプはとても小さいため、しばしば濾過器に吸い込まれてしまいます。

たとえ吸い込まれても濾過器の中でちゃっかり暮らしていたりすることもしばしばですが、大切なビーシュリンプが思わぬトラブルに見舞われないためにも、スポンジフィルターや底面式フィルターなどの、ビーシュリンプにとって、より安全な濾過器をおすすめします。

また、ビーシュリンプはほとんど水を汚しませんので、濾過器は必ずしも必要な器具ではありません。特に濾過器は多かれ少なかれ必ず騒音を生じますので、音や振動に敏感な方には濾過器を使わない飼育をおすすめします。

ビーシュリンプのエサ

ビーシュリンプは水槽の中に発生する有機物やコケを食べて暮らしますので、そのようなものがある水槽であれば、自給自足の飼育をすることができます。

また、ビーシュリンプ用のエサも販売されていますし、観賞魚用のエサでもしがみついて食べます。ビーシュリンプには沈む粒のエサが向いています。

ビーシュリンプの水草

ビーシュリンプはとにかく農薬には弱いので、無農薬の水草を探す必要があります。ミクロソリウムやアヌビアスなどは茎などにコケが生えやすいため、ビーシュリンプを自給自足で育てるのに向いています。

ビーシュリンプの砂

鑑賞のためにはビーシュリンプの小さな体が隠れてしまわないように、粒の細かい砂がおすすめです。サンゴ砂やソイルは水質を変えてしまうので、初めての方にはおすすめできません。

人工のサンドがもっとも安全ですが、水質を変えない砂であればどれでもかまいません。

ビーシュリンプの保温器具

ビーシュリンプは暑さに弱い反面、寒さには割と強い面がありますが、それでも真冬は15度くらいに保温してあげた方が安心です。保温にはオートヒーターがおすすめです。

ビーシュリンプの冷却装置

ビーシュリンプにとって最大の試練となる夏をどう乗り切るかが飼育のポイントですが、やはりクーラーのある部屋に置いておくのが一番です。

それが無理であれば、日光の当たる場所は避け、できるだけ風通しの良いところに置いたり、扇風機で水に風を送ったりするのも有効です。

また、水槽用の冷却ファンも販売されています。クーラーにくらべるとあまりに安価で頼りない感じの器具ですが、これが思いのほか効果を発揮してくれますので、なかなかおすすめのアイテムです。

ビーシュリンプの飼い方

器具を揃えたら、さっそくビーシュリンプの飼育を始めてみましょう。いよいよこれから、ワクワクするような毎日が始まります!

ビーシュリンプ水槽の準備

水槽や飼育器具を軽く水洗いしたら、水槽の中に濾過器を取り付けて砂を敷き、冬場ならオートヒーターをセットします。

次に水を注いで、水道水に含まれる消毒薬を中和するための中和剤を入れ、濾過器とオートヒーターをコンセントにつなげば完成です。

ビーシュリンプの水合わせ

新しい水槽へビーシュリンプを移し替えるとき、いきなり水槽の中へ放り込むようなことをしてはなりません。

ビーシュリンプを水温や水質の違う水へいきなり入れてしまうと、最悪の場合には全滅してしまうことさえあります。

まずはビーシュリンプを袋のまま水槽へ浮かせます。このまま一時間ほど置いて、水温が同じになるのを待ちます。

つぎに袋の水と水槽の水を少しずつ混ぜて、ゆっくりと水槽の水に慣らしていきます。これを水合わせと言います。

水合わせにはじっくりと時間をかけてあげることが大切です。専門家は点滴のようにしながら水を加え、何時間もかけて水合わせを行うほどです。

ビーシュリンプのエサやり

ビーシュリンプは水の汚れにも弱い生き物ですが、エサの与え方さえ注意していれば問題ありません。

とにかく水を悪くする原因はエサなのですから、いかにエサを少なく与えられるかというのが飼育のコツです。水を汚さない上質のエサをほんの少量だけ与え、残りエサが出ないように注意します。

ビーシュリンプの水替え

ビーシュリンプは水質の変化にも弱い生き物ですので、あまりやたらと水替えをするのはおすすめできません。一ヶ月に一度、4分の1くらいの水を捨て、新しく用意した水は、できるだけビーシュリンプから離れたところへソッと注いであげるのが良いでしょう。

ビーシュリンプの飼育をさらに詳しく知りたい方は、ビーシュリンプの世界というサイトがおすすめです。

ビーシュリンプの繁殖

ビーシュリンプの寿命は1年から2年くらいですが、簡単に殖やすことができますので、繁殖しやすい環境を用意して育てれば、長きにわたってビーシュリンプの飼育を楽しむことができます。

ビーシュリンプは繁殖力旺盛な上に生後二ヶ月で繁殖を始めますので、飼育しているだけでどんどん殖えていきます。もし繁殖を目的とするのであれば、5匹以上を一緒の水槽へ入れます。

また、ウィローモスという水草を入れると隠れ家やエサを補ってくれるのでおすすめです。ただし、くれぐれも無農薬であることの確認を忘れないように。